ゴールデンカムイ関連で読んだ本達
備忘メモ
ノンフィクション・フィクションごちゃ混ぜ。
読了分のみ。読むのが遅いので中々進まない。
ロシア革命についての教科書がオルフェウスの窓だった人間が読んでみた。
人名の多さに混乱しつつ、前半はロシア革命が左翼革命というより「戦争反対運動を最大の目標としていた」こととして、国内外の情勢とレーニンの動きについて描かれており興味深く読めた。オル窓で読んだ!ってやつだ。
しかし後半、革命成功直後からの描写がかなりかなりかなりキツイ。レーニンが単純な革命の英雄でないことはなんとなく察せられたけれど、ここまで苛烈な粛清に走っていたとは。
結局共産主義革命後も裕福な貴族は他国に逃げ、資産家層は更なる富を独占し、底辺の農民と労働者が全く救われないことに絶望しかない。
どんな胸糞小説よりも暗たんとさせられた。
ゴールデンカムイを知る前にハワイ語を教えている知人から消滅危機言語関連としていただいた本。
ゴールデンカムイの元ネタというか、素材が凝縮されている。
現代のPC基準ではアウトな描写も多々あり、読んでいてしんどくもなるのだがやはり手塚御大のパワーは尋常ではない。
マタギには昔から興味があったのだが、ゴールデンカムイで完全に火がついた。
1コマあたりの描写密度が非常に高く1冊で830ページ以上あるので読了に時間がかかった。
面白かった!私自身山が好きで膝を故障する前は色々な山に入っていたのだけれど、マタギの世界はそんなレジャー登山とは一線を画す。それ故に憧れもつきない世界。
1話目に八甲田山事件時のエピソードが書かれている。雪山なので幻覚だろうとは思うけれど・・・。科学で説明できない現象はワクワクする。
チェーホフ全集〈12〉シベリアの旅 サハリン島 (ちくま文庫)
- 作者: アントン・パーヴロヴィチチェーホフ,松下裕
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
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サハリンに至るまでのシベリア移動の描写が辛い。長距離悪路移動の経験があるだけに胸が痛い。そこまでしてチェーホフを動かした衝動は何だったのだろう。
ゴカムファンブログで知りました。ありがとうございます。
ゴカムファンは知的な人が多い印象。
後半に映画「王の男」についても書かれていて、なるほどそこと絡めるのかと目から鱗。
エンタメに走りすぎない抑えた筆致が好き。
こちらも長年積読していた。白石の元ネタだ~とウキウキ読み始めたら重かった。
エピソードも結末も知っているにも関わらず、過剰な描写をせずとも小説として読ませる力。読了後しばらく作中の時代から戻れなかった。
白石の人間としての魅力や彼に信頼足りうる仲間ができたことに思いを馳せずにはいられない。
札幌に旅行に行った時本屋で購入。実は読了していないのだがぼちぼち読んでる。
絵で見る樺太史―昭和まで実在した島民40万の奥北海道 (JPS出版局)
- 作者: 高橋是清
- 出版社/メーカー: 太陽出版
- 発売日: 2008/02/10
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わかりやすいけど著者の思想が強め。
オルフェウスの窓とあとは漠然としか知らないロシア革命について勉強しよう。
サハリン島についても書かれており、その中で言及されていたアレクサンドロフスク監獄に収容されていたというソフィヤ・ブリュフシテーインという女囚がソフィアのモデルなのかなと思ったり。「動かぬ証拠を何ひとつつかまれなかった」「黄金の腕」
15年前ぐらいに一度読んで雪山への恐怖を募らせた1冊。
ゴカムと時代がほぼ一緒ということで再読。
この後調布の映画祭での上映も行ってきたが、映画は徳島大尉を美化しすぎ。
待ってました!!
理解の一助として。
これは面白かった。まんが表現強い。
昔「銀の雪降る降る」というBLがありまして(まだBLという言葉も生まれていなかった時代)タイトルが印象的で覚えていたのだけれど、そうか元ネタはここだったのか。四半世紀経って答え合わせをした気分。
北海道観光の参考と現代でアイヌの血を引くことの意味とアイヌの土地について。
アイヌにも北海道にもサハリンにもロシアにも興味が広がっていき、積読が積もっていくばかり。