하루 하루

ゴールデンカムイに突如ハマった人間の備忘録。そしてBTSが開く世界。

하루 하루

昨年の9月末にレンタルショップゴールデンカムイを借りてきて一気読みし、読了後即全巻単行本を買いそろえた。

読んでいる最中から尋常ではない勢いで自分が物語に引き込まれているのを感じた。

読んでいる間、自分の体は関東の一都市の中古マンションの狭い一室でなく、確かに明治の北海道の大地を駆けていた。

小樽の森の空気も大雪山の風雪の厳しさも日高での博打の興奮や釧路での蝗災の恐怖を私は確かに感じていた。

2次元にハマるなんて若い頃だけ、所詮絵物語、現実世界で残業や給料や社のコンプライアンスや満員電車や政治や社会構造やこの国で女として生きることといった諸々の理不尽に翻弄されて日々を送っているともはや線で描かれた世界に本気でのめりこむなんて無理無理、特に青年誌作品のPCの杜撰さには辟易しているし、なんて思っていた9月までの自分はどこにいった。

凄い作品に出会ってしまった。

10月にゴールデンカムイを読む前に予約していた北海道旅行に行ったのだが、行先は全てゴールデンカムイ関連地になったのは言うまでもない。

予約当初小樽に行く気はなかったのだが、いそいそと鰊御殿まで足を運び平日なので客ゼロの館内を思う存分堪能してきた。先人による聖地巡礼ブログには感謝しかない。

開拓の村には開園時間と同時に入場し結局6時間滞在していた。震えた。

日々生きていてどれだけの時間尾形のことを考えているのか。

思いつめて購入したipadproは主にゴールデンカムイ電子書籍を読むことに使われている。

17巻は電子と紙合わせて5冊購入してしまった。

完全に翻弄されている。特に尾形に。

ゴールデンカムイを読んでから、全く関係のない本を読んでいても映画を観ていても音楽を聴いていてもどこかに尾形の片りんを見つけ出し尾形のことを想い泣く日々を送っている。病気だ。

久々に2次元にハマり、現場のない対象への熱情をどうしていいか分からず、ハテナを感情の吐き出し場にしてみようと思った。

10年以上前にはてなダイアリーを同じような気持ちで始めたことを懐かしく思いながら、10年経っても変わらない自分を笑う。